タイ:難民キャンプでのリビングバリュー
カレン部族の教師グループは、戦争の犠牲になった子供たち向けのリビング・バリュー・プログラムを1年間実施しました。
4月下旬から5月上旬、リビング・バリュー・トレーナーのダイアン・ティルマンとラチェル・フロワーは、昨年、10日間、この特別な教師たちのグループと一緒に過ごした場所に戻ってきたのです。教師たちは、難民です。
このプログラムには、複数の目的がありました。
一年ぶりの友人と再会をするのはすばらしいことです。まして、何か特別なことが起こったようだという感じられたときは、喜びはひとしおです。教師のポジティブな変化の話しを聞くことは、生徒についての話しであれ、自分自身の人生につてのことであれ、本当に心温まることです。そして、教師たちが自分たちの周りのことに希望を抱いているのが感じられるときはなおさらです。
生徒たちはとても幸せそうでした。生徒の心はとても温和になっていました。かつては、とても硬い心を持っていました。以前はすぐに怒り出しました。自分がいい教師だとは感じていませんでした。今、生徒たちを励ますのが好きです。別の教師は、生徒たちが紛争解決のスキルをいかに上手に使っているかを話してくれました。生徒たちは、今では決して争わないそうです。以前は、すぐに怒り出し、けんかばかりをしていました。今は争うことはありません。そう言って、すばらしい笑顔を見せてくれました。あるリビング・バリューの生徒は、そうでない生徒が争いを始めようとしたとき、こう言いました。「争う必要はありません。お手伝いをしましょうか。」
多くの子供たちが自信をみなぎらせ、幸せになっていると、みんなが話してくれました。怒りと悲しみを取り除くことができるようになっていました。平和、自信、社会スキルの理解を深め、成長していました。そして、間違いなくリビング・バリューの学習を楽しんでいました。ある教師は、生徒の一人がいつもクラスをサボっていたのに、リビング・バリューの学習が始まると、その子は教室に戻ってきたと話していました。
私たちは、以前はたくさんの争いがあった家族が、今は平和に満ちて暮らしている話も聞きました。ある人が、自分の子供のことを話してくれました。リビング・バリュー・アクティビティによって、このキャンプで、どのようによい模範になったかという話しです。別の両親は、秘密は何なんだと聞いていました。そして、その場で、両親のグループが生まれました。また別の人は、どのように自分の子供たちがリビング・バリューを使っているかを話してくれる中で、以前の良くなかった頃の話しをしてくれ、リビング・バリューのクラスのまだ参加していない仲間とどのように上手に付き合っているかを話してくれました。
キャンプの指導者はプログラムの結果にとても喜んでいました。そして、各担当部門の指導者と教育コーディネーターのミーティングを用意し、プログラムがどのようなものかもっと学びたいと話していました。今は、今年末、コーディネーターのためのトレーニングプログラムを実施する必要性が高まってきています。
25名の教師たちによる新しいグループがプログラムの開始を待っています。個人からの寄付があり、ここまで運んできたクレヨン、紙、ペン、カード、マーカーなどが引き渡されました。前のグループの教師たちと一緒にスキルを高め合い、いろいろな発見をしていくことでしょう。
この年、この人たちと一緒に向上の歌と強い決意を分かち合えたことは、とてもすばらしいことでした。