プログラム実施結果
1999年6月 1999年6月に開催された教師たちによる、リビング・バリュー、プログラム評価会議で、南アフリカから参加した教師が自己信頼、大人への尊敬を示すこと、誠実性について生徒に大きな成長があったことを報告しました。中学校教師ゲシュウィンドットさんは、生徒たちが、責任を持つこと、紛争解決能力、協力、仲間への尊敬を示すこと、といった点でで成長があったと報告しています。ケニアの小学校教師モンバサさんは、学校全体の90%の生徒たちが、学校のさまざまな活動に対する生徒の取り組みが大きく改善し、とりわけ、価値が教えられた分野でポジティブな活動がとても前向きになったと報告しています。アフリカにおける最初の大規模な教育関係者に対するトレーニングは、1999年夏、ケニヤで行われています。
マレーシアの教師たちは、ごく短いトレーニングが実施されただけだったにもかかわらず、一貫してよい成果を上げています。ある中学校教師は、次のように、その体験を語っています。「リビング・バリュー・プログラムによって、生徒たちは、他の人へ自分がどういう気持ちを向けているかについて理解することについて、前よりもさらに向上し、学んでいたのを見て、とても驚きました。」 モハッドスラさんは、動機、仲間や大人に対する尊敬、責任、協力するという能力で大きな成長があったことを記録しています。マレーシアの29名の教師チームは、数ヶ月間に50の学校でリビング・バリューを実施しました。
イギリスの9歳から11歳の子供を担当する教師、デビットさんは、次のように記録しています。「私の心は、いつも、子供たちのリビング・バリューに向けられた情熱を感じ取っていました。子供たちが行ったことには究極の美があり、子供たちには活動しているとき、騒ぎ立てることなどなく、沈黙があったことに、私は、いつも驚いていました。」 西キッドリントン小学校は、初めてリビング・バリュー・アクティビティを行った学校の一つで、道徳スピリチュアル教育賞を受賞しています。英国では110ヵ所の学校などでリビング・バリュー教材が使われています。
タイの2つの難民キャンプの教師たちは、難民と戦争で傷ついた子供たちのためのリビング・バリュー・アクティビティを使った結果にとても喜んでいます。子供たちが一日で一番好きなクラスで、子供の“マナーがよくなった”と記録しています。また、争いが大きく減ったということです。リビング・バリューを学習した子供たちが、自分たちが学んだ紛争解決スキルを使って、他の生徒を助ける役を買って出るようになったということも報告されています。教師たちの報告によれば、たくさんの生徒たちが自信を一層持つようになり、さらに高いレベルになったということです。また、集中トレーニングにより、先生自身の配偶者と子供たちとの関係がよくなったことも報告されています。
モーリシャスでは、300もの学校でリビング・バリューが実施されています。教師のひとり、ネラポテサウミーさんは、次のように記録しています。「生徒たちは前よりも誠実になりました。困ったことがあると、自分の知っていることを他の人と上手に共有するようになり、争いは減りました。友達を尊敬し愛することを学習したからです。」 ブルーソワさんは、それにこう付け加えています。価値は、ひとりひとりに、そして全員に満足を与えるのにとても役立ちます。具体的にに言えば、「彼がぶった、私を押した、私のケーキを取った、遊ばせてくれない」、といった不満が劇的に減りました。 リビング・バリュート・レーナー養成コースと教育関係者養成コースは世界中で盛んに行われています。ニューヨークでは、1999年8月と2000年3月に、1999年秋には香港、オーストラリア、インド、スリナム、ギリシャ、フィリピンで行われました。
スペインとラテンアメリカの間にはとてもよい協力関係があります。数千人の教師が価値を基礎に置いた雰囲気を作り出すスキルのトレーニングを受けており、学校と両親の価値グループの諸活動が動き出しました。1999年6月、バルセロナで、『リビング・私たちのバリュー:21世紀の教育の精神、ヨーロッパフォーラム』が開催されました。ヨーロッパ各地から参加した参加者たちによって、質の高い議論が行われる中、フランスから船の中でリビング・バリューを行った子供たちの船が到着するという盛り上がりのあるシーンが見られました。黄色のガウンをまとい、船のマストをにぎった子供たちが、スペインからのリビング・バリューを楽しんでいた子供たちが乗り込んだたくさんの小さなボートに乗り込んだ子供たちと出会いました。
ブラジル、サンパウロの教師、エリカ・ターさん 「生徒たちと価値に取り組んだ一年間はとても報われた経験でした。というのは、このグループには、ニーズがあり、結果はすぐにあらわれたからです。リビング・バリューを実施するというプロジェクトでは、私と同じ結果が達成されています。私の周りの人たちは情熱的に取り組み、これがどのクラスの生徒にとっても本当に重要だということを感じたのです。 個人的な考えですが、家と学校という結び付きの中に自分を当てはめる基礎である価値を持ちながら、どの子供もアクティビティに参加すし、地球的発展を助ける活動に参加する機会を持つことはとても重要なことです。すべてが明確に、簡素に、そして愛をもって行われていきました。このプロジェクトに参加できたことは私の喜びです。」